Coinbaseは、水曜日に新プラットフォーム「Coinbase for Agents」の提供を開始した。これは、ChatGPTやClaudeをはじめとするAIアシスタントがユーザーのCoinbaseアカウントに接続し、暗号資産の取引やデータへのアクセス、さらには自律的な決済や購入までを可能にするサービスである。
この製品により、AIエージェントはユーザーに代わって暗号資産の売買や市場データの取得、オンラインサービスへの支払いを行い、将来的には購入処理も担うことが可能となる。取引や支出は、ユーザーが事前に設定した支出額やリスクの範囲内で実行される。
Coinbaseは、ユーザーが自然言語で指示することでAIエージェントに高度な取引ツールを使わせ、ポートフォリオのリバランスや自動取引戦略の実行などのタスクを許可できると説明している。ローンチ時点では、エージェントは現物暗号資産およびデリバティブ市場での取引に対応しており、今後は株式や予測市場への対応も予定している。
さらに、Coinbaseが開発した機械間決済のオープンプロトコル「x402」とも統合されており、これによりAIエージェントはプレミアムリサーチ、データAPI、コンピューティングリソースといったサービスに対して、サブスクリプションや手動のチェックアウトなしで少額決済ができるようになる。
同社は今回のサービス開始を「エージェント型コマース」時代の幕開けと位置づけており、AIシステムがユーザーの代わりに金融取引や商取引を担う世界の到来を目指している。自主的に動くエージェントが2030年までに電子商取引全体の最大20%を占めるとの予測も示している。
セキュリティ面の懸念への対応として、CoinbaseはAIエージェントの活動範囲を隔離されたポートフォリオ内に限定可能としており、まもなく支出上限や取引制限、アクセス可能なサービスのカスタマイズ設定にも対応する予定だ。
この発表は、Robinhoodが先月発表したユーザー代行型AI取引サービスに続く動きであり、Coinbaseも同様にAIを用いた取引支援の分野へ進出した形となる。
