CoinDeskが4月に実施を委託した世論調査では、暗号資産業界の一員でない有権者がこの業界をどう見ているかが浮き彫りになった。
4月時点での調査によると、有権者の約3分の2が暗号資産業界に対し好意的というよりは否定的な見方をしていることが示された。
CoinDeskが米国全土の登録有権者1,000人を無作為抽出して行った調査では、暗号資産に対する見方を含む複数の論点について意見を求めた。質問の一つとして、「なぜあなたは(より/あまり)好意的に暗号資産を見ているのか」という自由回答も含まれていた。
調査対象の849人において、約3分の2にあたる533人が業界を信頼していないと答え、より好意的としたのは316人に留まった。共和党支持層では感情が拮抗していたが、民主党支持者は暗号資産に対しより批判的な傾向が強く、好意的でない回答233に対し、好意的回答は88だった。
また無党派層も、好意的な見方より否定的な見方を返答する人が多く、それぞれ88対54の割合となっている。
暗号資産支持者の意見
暗号資産をより好意的に評価する回答者は、その理由として様々な説明を挙げた。「暗号資産、特にビットコインでかなり利益を得たことや、透明で安全なコインであるからだ」とする、2024年大統領選でドナルド・トランプ氏を支持した若い共和党寄り有権者のコメントも紹介された。
支持者の多くは、自身の見方の理由に投資リターンを挙げ、暗号資産をドルに対する良いヘッジと捉えている人もいた。複数の回答者は暗号資産を「通貨の安全な交換手段」「より安全な貨幣の形態」、あるいは良い投資先だと評価している。
またある回答者は、米国外でのインフレヘッジとして有用だとも述べた。こうした回答者は年齢層も幅広く、一般的には若年層ほど暗号資産を好意的に見ている傾向があった。ただし18〜24歳層に限っては24人が否定的で、20人が好意的と答えるなど若年層全般とは異なる傾向もあった。
一方、55歳以上の高齢層は好意的な見方より否定的な見方の割合が高かった。
懐疑的な見方
業界に否定的な有権者の多くは、暗号資産をリスクの高い投資、規制が不十分な存在、本物の通貨ではない一過性の流行などと見ている。商品購入に暗号資産を使うのは難しいと感じている人も存在した。
多くの回答者が暗号資産を「信頼できない」とし、詐欺の懸念を口にした。
「暗号資産は値動きが激しく規制もなく、多くの種類がありすぎて最終的に投資額より少ない金額にしかならないのでは」と、2024年投票をしなかった民主党寄りの回答者は述べた。
また、「暗号資産について十分な知識がないため好意的にはなれない」との意見も多かった。利用者はパスワード紛失による資金喪失を心配しているという回答もあった。
共和党支持者の一人は「宗教的な信条」を理由に挙げたが詳細は述べなかった。
さらに複数の回答者は、政府による利用者追跡や資産押収の可能性を懸念し、否定的な見方の理由として挙げている。
そのほか、トランプ氏とその家族が関わる暗号資産関連事業との関係を否定的な理由として明確に示した回答者も複数存在した。
今回の調査は11月3日に終了する米中間選挙前のものであり、世論調査や予測市場では民主党が共和党よりも良い結果を得る可能性を示している。Cook Politicalの報告では、下院の政党支配交代が予想される一方で上院は拮抗しているという。
