ソラナ財団リウ氏、ブロックチェーンはゲームではなく金融に注力すべきと強調

暗号資産価格の急落を背景に、多くの業界リーダーがブロックチェーンの用途に関するビジョンを見直す中、ソラナ財団プレジデントのリリー・リウ氏が「ブロックチェーンは本来の金融に立ち返るべきだ」との考えを示した。

木曜日にXに投稿したリウ氏は、ブロックチェーンを現代のインターネットの汎用的代替として位置付けようとする数年間の動きを否定し、「ブロックチェーンはこれまでもこれからも金融のための技術である」と述べた。さらに金融化(financialization)とオープンな資本市場こそが、この分野の中核的な価値提案であると表明した。

来週開催されるConsensus Hong Kongに登壇予定のリウ氏は、とりわけブロックチェーンをゲームや広範な“Web3”消費者向けのストーリーへ拡大しようとしてきた過去の試みを痛烈に批判し、それらを「知的に怠惰」であり実際の市場創造よりもマーケティングに過剰依存していると評した。

また、「read, write, own(読む・書く・所有する)」というスローガンのもと、既存アプリケーションを単にブロックチェーン上に移すだけで自動的に価値が生まれるとの考えに対しても異を唱え、真に意味のある普及を実現するには既存の仕組みを移植するだけでなく、まったく新しい金融市場を創出することが必要だと主張した。

この発言は、マクロ経済の不確実性や投機需要の減退を受けた暗号資産の急落局面で発せられた。ビットコインやイーサリアムをはじめ主要トークンの価格は下落しているものの、機関投資家の関心は依然として強く、伝統的金融機関は引き続きトークン化やオンチェーン決済、決済レールの導入を検討している。

さらにリウ氏の指摘は、他の業界リーダーがブロックチェーンの有用性に関するビジョンを絞り込む動きと合致している。例えばイーサリアム共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏は最近、レイヤー1のスケーリングロードマップを強化し、これまで戦略の中心であったレイヤー2中心の多角的アプローチから使いやすさと一貫性に重点を置く方向へと舵を切る意向を示した。この転換は、分散したエコシステムの拡大よりもユーザビリティ向上を重視する動きとして捉えられている。

これらの動向から、業界全体が再調整期にあることが浮かび上がる。価格下落の中で業界リーダーは、ブロックチェーン技術の根本的な目的が依然として重要であることを改めて強調している。

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