イーサ保有会社Bitmineの会長、Tom Lee氏は、若年投資家への資産継承が進むことで、約2兆ドル規模の資産移転が暗号資産市場の需要を促進すると見ている。
リアサーチおよび資産運用会社Fundstratの共同設立者で最高投資責任者でもあるLee氏は、米国国税庁(IRS)とFundstratの推計を踏まえ、2026年から2028年にかけて1兆5,000億ドルから2兆ドルの資産が世代間で移転すると指摘した。
Lee氏は「この資産移転は、受け継ぐ世代が若く、暗号資産や株式へのリスク許容度が高い可能性から、今後の暗号資産ブルマーケットの後押しになると期待されている」と述べた。
この見解は、先月CNBCのJim Cramer氏とのインタビューでRobinhood CEOのVlad Tenev氏が示した、今後数十年で高齢層から若年層へ100兆ドルを超える資産が移転すると予測されている内容と連動している。
若年層が先代に比べより多くの相続資産を暗号資産に振り向ける可能性が新たな需要源となる一方で、実際にどの程度の資産がデジタル資産に向かうかは依然として不透明だ。
加えてLee氏は、ウォール街での金融資産を表すためのブロックチェーン技術の活用拡大やAIアプリケーションの台頭、長期保有を目指す暗号資産保有企業の存在も、さらなる市場ラリーの要因と指摘している。
Bitmine、イーサ供給量の5%所有に接近
Lee氏のコメントは、Bitmineの最新の暗号資産保有状況と合わせて発表され、同社がイーサの総供給量に対し5%所有の目標に徐々に近づいていることが明らかになった。
Bitmine Immersion Technologiesは先週、12,532 ETHを追加取得。この額は月曜時点の価格で約3,200万ドル相当となる。
この買い増しにより、保有量は6,028,946 ETHとなり、評価額は約153億ドルに達した。イーサの総供給量1億2,210万トークンの約4.9%を占め、5%目標まであと約76,000 ETHが必要な状況だ。
先週の購入ペースを維持すれば、Bitmineはおよそ6週間で目標達成が可能とみられる。
Lee氏は先週、5%の所有比率に達した時点でETHの買い増しを停止する計画を明らかにしている。2025年6月以降、イーサ中心の戦略に転換して以来、同社は毎週ETHを積み増している。
また、Bitmineは保有する約507万ETHの84%をステーキングしており、現行利回りで年間約3億3,600万ドルのステーキング収益を見込んでいる。
