ビットコインは過去1カ月で約27%上昇し、8万ドルの節目に迫る状況が続いている。アナリストたちは次の調整局面が今回の上昇の強さを見極める重要なポイントになると指摘している。
ビットコイン(BTC)価格は78,935.22ドルから8万ドルを試す動きを見せており、トレーダーたちはさらに高値を目指しているものの、一部の専門家は価格の過熱感から調整が必要だと警告している。
Hyperion DecimusのChris Sullivanは、主要な移動平均線を上抜け、出来高の増加や市場の広がりがトレンド転換の可能性を示していると述べた。ただし、上昇の勢いを維持するために調整が不可欠であると指摘し、調整が大きくなった場合のサポートとして6万7,000ドルから7万ドルの範囲を注視している。また、過去の暗号資産の弱気相場では急激なショートカバーによる一時的な上昇の後、価格が元に戻るケースがあったと警告した。
Bitget ResearchのチーフアナリストRyan Leeは、短期的には7万4,000ドルから8万1,000ドルの範囲での取引を予想。今回の急騰に対する利益確定の調整として7万5,000ドルから7万6,000ドル付近の動きは合理的だと述べている。
Hashdexの最高投資責任者(CIO)Samir Kerbageも、再び高値を目指す前に一時的な調整が入る可能性を指摘。7万5,000ドルから8万3,000ドルの間での調整期間が市場の基盤形成に寄与するとの見解を示した。
Kerbageは「8万ドルから9万ドルのレンジは過去の取引出来高が非常に少なく、価格が薄いゾーンを素早く通過しやすい。良くも悪くも価格が動きやすいゾーンだ」と説明。「7万5,000ドルから8万3,000ドルの間で一定の調整を経ることは健全であり、8万3,000ドルを持続的に超えれば10万ドル付近へのトライが視野に入る」と述べた。
このレンジは過去の取引が少ないため自然なサポートやレジスタンスが形成されにくく、ビットコインの価格はこの領域でより急激に動く可能性がある。
さらに、市場の次の買い手が誰になるかが焦点となっている。最近の上昇は損失を抱えたショートの巻き戻しが主な要因とされるが、Leeは今後必要なのは機関投資家を含む現物需要の拡大だと述べる。彼は現物ビットコインETFへの資金流入が上昇を支えると考えている。
Leeによると、8万ドルを持続的に超える動きは8万2,000ドルから8万7,000ドルへの上昇余地を開く可能性がある。
LMAX GroupのマーケットストラテジストJoel Krugerもビットコインの上昇を見込んでいる。6万7,300ドルと7万ドル突破は大きなサイクルの安値形成の証拠であり、次の目標として8万3,000ドルを挙げた。
Krugerは今回の上昇を、長期米国債利回りの低下、ドルの弱含み、ETF需要の再燃、ショートポジションの清算が重なった結果と分析。初動の急騰局面では27億ドルを超える弱気ポジションが清算されたことを指摘した。
複数のアナリストが8万3,000ドルに注目しており、Kerbageはこの価格を維持できれば10万ドルへの挑戦が現実的になると見ている。しかし現時点でビットコインはまだ8万ドルの壁を超える必要がある。
