米国はイランに対する制裁の一環として、イランの暗号資産取引所に対し新たな制裁措置を発表した。
米財務省の外国資産管理局(OFAC)は、イラン最大規模の取引所であるNobitexを含む複数のイラン取引所と、それらに関連する数名の幹部を、テロ活動やその他の犯罪と結び付けて特別指定国民リスト(ブラックリスト)に登録したことを明らかにした。
今回指定された取引所は、NobitexのほかWallex、Bitpin、Ramzinexであり、これに加えこれら取引所の幹部数名も制裁対象となる。これにより、米国の個人・法人および米ドルを利用する金融機関は、これら取引所に対し金融サービスの提供が禁止される。
この発表は、スコット・ベッセント財務長官がイランとの紛争開始以降、イラン関連の取引所やウォレットから約10億ドル相当の暗号資産を押収したと述べた数日後に行われている。
長官は声明の中で、「イラン経済が崩壊の危機に瀕する中で、同政権は制裁の回避や資金の国外移転にデジタル資産技術を利用し続けている。イラン経済の現在の混乱はトランプ前大統領の最大圧力キャンペーンが効果を上げている証である」と述べた。
発表では、今回の制裁措置がNobitexの「イランにおけるテロ活動や制裁回避への関与、およびイスラム革命防衛隊(IRGC)に関連する取引」に加え、ランサムウェアへの支払いに関与している点にも言及している。
さらに、Nobitexは今年初めの米国による空爆開始後、イランからの資産移動に協力していたことも発表文に記されている。
米財務省はこれらの制裁をイランに対するより広範なキャンペーンの一環として位置付けている。
また発表文では、「最近、財務省はイラン側からのホルムズ海峡通過に伴う通行料支払いの要求に応じることが制裁リスクを伴う可能性を警告した。これには法定通貨、デジタル資産、相殺取引、非公式のスワップ、名目上の慈善寄付などの現物支払いが含まれるほか、敏感な船舶情報の提供も対象となり得る」と記述している。
