世界有数の暗号資産取引所であるバイビット(Bybit)は、米ドルやユーロなど多様な法定通貨の保有・送金を可能にする新たなサービスを通じて、暗号資産ネオバンク分野への進出を計画している。
ブルームバーグが木曜日に伝えたところによると、同社CEOのベン・ジョウ氏は「MyBank」と呼ばれるこのサービスについて、規制当局の承認を前提に2月に提供開始予定であり、国際銀行口座番号(IBAN)を利用して18種類の法定通貨の送受信が可能になると述べた。
暗号資産ネオバンクは、決済などのサービスを通じてデジタル資産企業が伝統的金融(TradFi)との差別化を図る重要な手段となっている。現在、Ether.fiやKast、Offrampなど複数の暗号資産ネオバンクがこの分野で競争を繰り広げている。
バイビットのMyBank口座は、ジョージア州認可のペイブ・バンク(Pave Bank)をはじめ現地銀行との提携によって提供される。ユーザーは入金後すぐに法定通貨を暗号資産に変換可能で、銀行システムからデジタル資産への移行をより簡単に行える。
この取り組みは、フィンテック企業のレボリュートやロビンフッドが銀行機能を先に構築し、その後に暗号資産機能を追加してきたモデルとは異なり、逆の順序を採用している。バイビットは決済機能の拡充にも注力しており、今年初めにはペルーでBybit Payとデジタルウォレットの連携も実現している。
こうした事業拡大は、バイビットが国際的な成長を目指す戦略の一環である。ジョウ氏は米国市場の参入を検討しているものの、実現には認可を持つパートナーの存在が不可欠であると述べた。
ドバイを拠点とするバイビットは、200か国以上で8,100万人超のユーザーを持ち、長期目標として米国での株式公開(IPO)を掲げている。
